プレミア

vol.1 シェイマス コールマン(エバートンFC/アイルランド代表)

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 まず↑これが10-11シーズンの開幕前。まだ顔写真はありません。当時はU-21の代表でした。前年09-10シーズンの在籍1年目はエバートンで3試合だけ途中出場し、その後は冬にFLC(当時のフットボールリーグ・チャンピオンシップ/実質2部)のブラックプールFC(以下、ブラックプール)にレンタル移籍していました。若い選手によくある”2部での武者修行”です。

 

2009-10シーズン(1年目/当時21歳)※参考

  ちなみに←左の写真はブラックプールに所属していた09-10シーズンのコールマン。当時2部で戦っていたブラックプールが、プレミアリーグ昇格プレーオフへの進出を決めた時の写真です。この後、見事にプレーオフを勝ち抜き、ブラックプールは39年ぶりにトップリーグ昇格を果たしました。

 余談ですが、プレミア昇格を置き土産にコールマンはエバートンに戻り、コールマンが去ったブラックプールは昇格1年目の10-11シーズン、プレミア19位で即2部に降格してしまいました・・・。

 

2010-11シーズン終了後(2年目/当時22歳)

 本筋に戻ります。レンタルバックした実質プレミア1年目でいきなり文字通りのブレイク!! 見事な大活躍。このシーズンは34試合に出場。うち先発が25試合途中出場が9試合4ゴール1アシストを記録しました。
 クラブでの活躍が認められ、2011年2月8日にネイションズカップのウェールズ戦でアイルランド代表デビューを飾っています。ちなみに当時の代表監督はあのイタリアの名将トラパットーニ監督でした。

 

 10-11シーズン、チームは7位(勝点54 13勝10敗15分け 51得点 45失点)でフィニッシュ。怪我人が多く、チームとしては不本意な結果だったようです。

 それにしても各ポジションに良いメンバーが揃ってますね。サハ、ケイヒル(元オーストラリア代表)、アルテタ(現アーセナル監督/2020年11月現在)、フェライニ、P.ネビル、ベインズ、GKハワード・・・etc。コールマン個人にとっては世に名前が知れ渡った1年となりました。

 

2011-12シーズン開幕前(3年目/当時22歳)

 前年の活躍により選手名鑑に写真が載りました!笑

 活躍した証ですね。表情にもどこか自信が感じられます。WSDのコメントからもわかるように、当時から攻撃力は健在だったようです。前シーズンに活躍したとはいえ、まだレギュラーを獲得したわけではなくこの11-12シーズンは真価が問われる1年でした。しかし不運にも数々の負傷に悩まされてしまいます。結果として出場は18試合。うち先発は14試合途中出場は4試合0得点0アシストと不完全燃焼のシーズンでした。

 11-12シーズン、チームはこの年も前年同様7位(勝点56 15勝11分け12敗 50得点 40失点)でフィニッシュ。

 

 

2012-13シーズン開幕前(4年目/当時23歳)

 12-13シーズンは前シーズンよりも出場試合数やアシスト数が伸びました。出場は26試合。うち先発は24試合途中出場は2試合0得点6アシスト。起用は右SBが多く、ときどき右SHとしても起用されていました。

 12-13シーズン、チームはこの年6位(勝点63 16勝15分け7敗 55得点 40失点)でフィニッシュ。

 

 

 

 

 

 

2013-14シーズン開幕前(5年目/当時24歳)

 チームはこの13-14シーズン開幕前に、12シーズンに渡って監督を務めたデイビッド モイーズ監督が退団。新しくロベルト マルティネス監督に代わりました。コールマンはWSDのコメントから守備にまだ改善の余地があったようです。

 

 

 

 

 

 

2013-14シーズン終了後(5年目/当時25歳)

 監督交代したこの13-14シーズン、なんとチームは5位(勝点72 21勝9分け8敗 61得点 39失点)でフィニッシュ!  コールマン個人としても大活躍しました。出場は36試合。うち先発は36試合6得点2アシスト
 これまでのキャリアで最高となる公式戦7得点(カップ戦含む)を挙げたように攻撃面が向上した結果、エバートンの右サイドバックとしては1988年のゲーリー・スティーヴンス以来となるPFA年間ベストイレブンに選出されました。これは当時活躍していたマンチェスター・シティFCのパブロ・サバレタ(当時29歳)や、チェルシーFCのブラニスラフ・イヴァノヴィッチ(当時30歳)の両名を抑えての受賞でした。またこの年はファン投票のチームMVPにも選ばれ、大きな飛躍を遂げました。

 

 

2014-15シーズン開幕前(6年目/当時25歳)

 前シーズンの大活躍でチームの顔とも言える存在になったコールマン。その大活躍が評価され、開幕前の2014年6月26日にはクラブと新たに5年半の長期契約を結びました。

 

 

 

 

 

 

2014-15シーズン終了後(6年目/当時26歳)

 14-15シーズン、コールマンはまたも大活躍! 出場は35試合。うち先発は34試合途中出場は1試合3得点2アシスト
 ただチームは11位(勝点72 12勝11分け15敗 50得点 47失点)と低迷。前年リーグ5位でEL(ヨーロッパリーグ)の出場権を獲得。このシーズンはPL(プレミアリーグ)とELの”二足の草鞋”で、中小クラブによくある失速パターンでクラブの成績は低迷しました。

 

 

2015-16シーズン開幕前(7年目/当時26歳)

 WSDのコメントによるとだいぶ守備やオフザボールでの動きも改善されている様子です。
 このシーズンの成績は出場は28試合。うち先発は27試合途中出場は1試合1得点3アシスト
 15-16シーズンもチームは11位(勝点47 11勝14分け13敗 55得点 47失点)でフィニッシュ。

 15-16シーズン終了後、アイルランド代表として初のメジャー大会であるEURO2016にも出場。ベスト16に進んだチームにあって、右SBとして全4試合先発フル出場を果たしました。

 

 

 

2016-17シーズン開幕前(8年目/当時27歳)

 エバートン在籍8年目を迎え、WSDのコメントによると攻守に安定したプレーを見せるようになったようです。

 出場は26試合。うち先発は26試合4得点3アシスト

 チームは7位(勝点47 17勝10分け11敗 62得点 44失点)でフィニッシュ。

 そしてこのシーズン中に大事件が発生します。

↓↓↓↓

 

 

 

 見るからに痛そう・・・。この16-17シーズン中、代表選でコールマンは選手生命を脅かす大怪我を負ってしまいます。↑これはその瞬間を捉えた写真です。2017年3月24日の2018ワールドカップ欧州予選のウェールズ戦において後半26分、ニール・テイラー(当時28歳)の激しいスライディングを受けて右足脛(スネ)を骨折。脛が折れ曲がるほどの大怪我で、なんと全治10か月! 治療とリハビリに長い歳月を要し、ピッチに復帰したのは翌年2018年の1月でした。

 

2017-18シーズン開幕前(9年目/当時28歳)

 17-18シーズン開幕前、上記の大怪我での離脱もあってか顔写真が無くなっています。長期離脱の影響でこのシーズン、出場試合は限られ12試合先発が12試合0得点1アシストでした。

 

 

2018-19シーズン開幕前(10年目/当時29歳)

 出場は29試合先発は29試合、2得点2アシスト。怪我も癒え、個人としては安定した成績。チームは8位(勝点54 15勝9分け14敗 54得点 46失点)でフィニッシュ。

 

 

 

 

 

 

 

 

2019-20シーズン開幕前(11年目/当時30歳)

 2019-20シーズンはフィル・ジャギエルカ(当時36歳)の退団に伴いキャプテンに就任しました。
 WSDのコメントにあるように頼れる選手に成長したコールマン。出場は27試合。うち先発は21試合途中出場は6試合0得点1アシスト

 チームは7位(勝点49 13勝10分け15敗 44得点 56失点)でフィニッシュ。

 

 

 

 

 

2020-21シーズン開幕前(12年目/当時31歳)

 キャプテンとして2年目を迎えた20-21シーズン、チームにとって不可欠な存在になったコールマン。

 8節を消化した現時点(2020年11月16日現在)で、6試合に出場し全て先発で起用されています。この事実がチームにとっての重要さを表していますね。

 

 

 

 

 

 

 

あとがき

 以上、ここまでWSDをもとにコールマンに焦点を当てて長いキャリアを大まかにですが振り返ってみました。自分でも初めて一人のサッカー選手をこのように振り返ってみて、新鮮ですごく楽しく興味深かったです。選手は皆それぞれにキャリアの浮き沈みや紆余曲折を経て、今の活躍があるのだとしみじみ感じました。

 記念すべき第1回の選手としてコールマンを選んだ理由は主に3つ。1つ目は今シーズン出足が好調だったエバートンのキャプテンだったこと。2つ目に正直あんまり知らない選手だったこと(ごめん!)。3つ目は書き始めた当時、DAZN(ダゾーン)でコールマン特集のプログラムがあったことでした。笑

 会社員としての仕事の合間や休日を利用してこのブログを書き始めて、一人目の選手を書き上げるのに結局10日以上もかかりました・・・。でも書き始めて苦痛だったかと言われると全くそうではなくその逆で、むしろ「楽しい!もっと詳しく、細かく書きたい!!」と思っていました。笑 やっぱりサッカーが、そしてサッカー選手が好きなんですね。第1回を書き終えてその事をすごく実感しました。

 それから記事のボリュームについても色々考えました。長すぎてボリュームがあり過ぎると読みづらいし、かと言ってWSDの写真をベタベタ貼るだけではおもしろくない・・・。更新頻度が落ちては良くないと思ったので第1回はこのくらいのボリュームにしてみました。今後は読んでくださる読者の皆さんの反応などを見ながら少しずつ改良していこうと思います。

 そして次回、第2回の選手はプレミアリーグ レスター・シティFCFWジェイミー・ヴァーディーです。第2回は11/30(月)に更新できるように今(現在11/22の12時)から少しずつ書き始めようと思います。

 最後に、日本時間の本日11/22(日)21:00からDAZNにてフルハム-エバートンの試合が放送されます。試合観戦できる方は是非!僕も試合はチェックしようと思います。たぶんハイライトで、だけど。笑 

 ここまでご覧いただいた皆さん、ありがとうございました!

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  1. […] ちなみにここでは当ブログ第1回で取り上げたシェイマス・コールマンとチームメイトになります。 […]

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syun 

 サッカー、コーヒー、そして人と自然を愛する1984年生まれの36才。地方出身で東京在住の会社員。筋トレも好き。